2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
クニドス:目次へ ・前へ ・次へ ペロポネーソス戦争はスパルタの勝利に終わります(BC 404)。クニドスはスパルタの支配下に置かれます。この頃のクニドス出身の人物としては、ペルシア王アルタクセルクセース2世の侍医をしていたクテーシアースという人物…
クニドス:目次へ ・前へ ・次へ BC 431年、ペロポネーソス戦争が始まりました。これはアテーナイを中心とするデーロス同盟と、スパルタを中心とするペロポネーソス同盟との間の戦争でした。クニドスはスパルタの植民地でありながら、デーロス同盟の一員とし…
クニドス:目次へ ・前へ ・次へ さて、ペルシアの支配下に入って20年ぐらい経った頃、ペルシア王ダーレイオスがイタリア南部のギリシア系都市に送った偵察の者たちを、タラス(現在のターラント)から亡命していたギロスという者が助けたことがありました。…
クニドス:目次へ ・前へ ・次へ クニドスが創建されてから、リュディアの支配下に入るまでの歴史は分かりませんでした。また、リュディアの支配下に入った事情についても明らかではありません。ヘーロドトスはリュディアとイオーニア系都市との攻防について…
クニドス:目次へ ・次へ (上:クニドスを含むドーリスの6都市同盟の都市) クニドスはエーゲ海の小アジア側にあったドーリス系の都市です。クニドスの町の位置は、大陸と、トリオピオンという名の島との境のところにあり、島はわずかなつなぎ目で大陸とつ…
都市一覧へ 1:はじめに クニドスはエーゲ海の小アジア側にあったドーリス系の都市です。クニドスの町の位置は、大陸と、トリオピオンという名の島との境のところにあり、島はわずかなつなぎ目で大陸とつながっており、クニドスはまさにそのつなぎ目のとこ…
アブデーラ:目次へ ・前へ アナクサルコスの弟子としてエーリスの人ピュローンが一緒にアレクナドロスの軍に従っていました。彼は従軍中に出会ったインド人の賢者から「アナクサルコスは自分では王の宮廷の世話をしているだけであり、他のだれひとり善き者…
アブデーラ:目次へ ・前へ ・次へ さて、デーモクリトスが亡くなった頃からアブデーラの地位は低下し始めました。アブデーラはBC 376年、北方のトリバリ人による略奪を受けました。BC 350年にはマケドニア王国のピリッポス2世の攻撃を受け、その支配下に入…
アブデーラ:目次へ ・前へ ・次へ 彼はいわば物理学者の遠い祖先のような人ですが、その他のさまざまな学問も研究していました。彼の著作の範囲は広く、それらは倫理学関係、自然科学関係、数学関係、文芸・音楽関係、技術関係の著作に分類出来るとディオゲ…
アブデーラ:目次へ ・前へ ・次へ 前回ご紹介したプロータゴラースが、諸国を遍歴し、アテーナイにも逗留して、人々に知識を教えていたのに対して、彼より約30年あとにアブデーラに生まれたデーモクリトスは、プロータゴラースと同じ哲学者ではありましたが…
アブデーラ:目次へ ・前へ ・次へ 前回の最後で、ペルシア王クセルクセースが敗戦に直面してアテーナイから一目散に母国に逃げ帰る際、アブデーラに滞留したことをお話ししました。ディオゲネース・ラーエルティオスの「ギリシア哲学者列伝」の「デーモクリ…
アブデーラ:目次へ ・前へ ・次へ ダーレイオス王の次のクセルクセース王の時、BC 480年にペルシアはギリシア本土を攻めるために海陸の大軍を組織し、王自らが軍を率いてギリシア本土に向いました。この時、アブデーラはその進路上にありました。そしてこの…
アブデーラ:目次へ ・前へ ・次へ テオース人によって再建されたアブデーラの町は、ギリシア世界と内陸部のトラーキアとの間の交易の中継点として栄えました。しかし、彼らが嫌ったペルシアの支配からは結局30年ちょっとの間しか逃れることが出来ませんでし…
アブデーラ:目次へ ・前へ ・次へ (上:アブデーラの遺跡とエーゲ海) ヘーロドトスによればBC 545年のペルシアによるイオーニア諸都市攻略のなかでテオースの全住民はテオースを捨ててトラーキアに逃れ、アブデーラの町を建設した、ということです。そし…
アブデーラ:目次へ ・次へ アブデーラはBC 544年にテオース人によって建設されたということなので、かなり歴史としてしっかりしている時代に起源をもっています。そういう意味では神話と歴史の間の対象になる町ではないとも言えます。それでもこの町にも神…
都市一覧へ 1:神話的な起源 アブデーラはBC 544年にテオース人によって建設されたということなので、かなり歴史としてしっかりしている時代に起源をもっています。そういう意味では神話と歴史の間の対象になる町ではないとも言えます。それでもこの町にも…