神話と歴史の間のエーゲ海

古代ギリシアの、神話から歴史に移るあたりの話を書きました。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

プリエーネー(5):ペルシアの侵攻

プリエーネー:目次へ ・前へ ・次へ ビアスが、リュディア王クロイソス(アリュアッテスの息子で次代の王)と会談して、クロイソスがエーゲ海の島々を征服するのをあきらめさせた、という話があります。この話は一説にはビアスのことではなく、同じく七賢人…

プリエーネー(4):賢者ビアス

プリエーネー:目次へ ・前へ ・次へ 前回登場したプリエーネーの人ビアスは、七賢人の一人として取り上げられます。誰が七賢人に属するのかについてはいろいろな説がありますが、どの説でもビアスは必ず入っています。(このブログではすでに七賢人のうち「…

プリエーネー(3):リュディアの侵攻

プリエーネー:目次へ ・前へ ・次へ その後、プリエーネーは東のほう、サルディスを首都として勢力を伸ばしてきたリュディア王国の侵略を受けます。リュディア王アルデュス(英語版のWikipediaの「リュディアのアルデュス」の項によれば、在位BC 644年~637…

プリエーネー(2):メリア戦争

プリエーネー:目次へ ・前へ ・次へ プリエーネーの初期についての伝説として、エペソスの初代の王であったアンドロクロスが、プリエーネーとカーリア人(原住民)との戦いを助けて、一緒に戦ったという話があります。 (アテーナイ王)コドロスの息子アン…

プリエーネー(1):起源

プリエーネー:目次へ ・次へ このブログで最初に取り上げたミーレートスと、前回取り上げたミュウスと、このプリエーネーの町は互いに近くに位置しています。今は、内陸部になっていますが、古代ギリシアの時代にはここは湾になっていました。それが今のよ…

プリエーネー:目次

都市一覧へ 1:起源 このブログで最初に取り上げたミーレートスと、前回取り上げたミュウスと、このプリエーネーの町は互いに近くに位置しています。今は、内陸部になっていますが、古代ギリシアの時代にはここは湾になっていました。それが今のように埋ま…

ミュウス(2):結末と起源

ミュウス:目次へ ・前へ こうしてペルシアによって悲惨な目に会わされたミュウスですが、BC 479年のギリシア連合海軍によるミュカレーの海戦ののち、ペルシアの支配を脱することが出来ました。しかし、ペルシアの支配を脱したことを疑わせるような記事も残…

ミュウス(1):イオーニアの反乱

ミュウス:目次へ ・次へ このブログで最初に取り上げたミーレートスと、このミュウスと、次回取り上げる予定のプリエーネーの町は互いに近くに位置しています。今は、内陸部になっていますが、古代ギリシアの時代にはここは湾になっていました。それが今の…

ミュウス:目次

都市一覧へ 1:イオーニアの反乱 このブログで最初に取り上げたミーレートスと、このミュウスと、次回取り上げる予定のプリエーネーの町は互いに近くに位置しています。今は、内陸部になっていますが、古代ギリシアの時代にはここは湾になっていました。そ…

レベドス(3):ペルシアの支配とその後

レベドス:目次へ ・前へ BC 545年、リュディア王国を滅ぼしたペルシア王国がレベドスを含むイオーニアの諸都市を占領しました。この後、レベドスはペルシアの支配の下にありました。おそらく他のイオーニア都市と同じく、ペルシアの意を汲んだギリシア人の…

レベドス(2):イオーニア同盟

レベドス:目次へ ・前へ ・次へ ところで、先ほどのストラボーンの記事 レベドスは、アルティスと呼ばれる場所を占領したアンドロポンポスによって建設された。 には、レベドスが植民前にはアルティスと呼ばれたという情報が含まれています。おそらくこれは…

レベドス(1):起源

レベドス:目次へ ・次へ この「神話と歴史の間のエーゲ海」というブログは、2023年の12月で完結したつもりでしたが、イオーニア12都市の中のレベドスとプリエーネーとミュウスについて書いていないことが、最近になって気になってきました。そこで、まずは…

レベドス:目次

都市一覧へ 1:起源 この「神話と歴史の間のエーゲ海」というブログは、2023年の12月で完結したつもりでしたが、イオーニア12都市の中のレベドスとプリエーネーとミュウスについて書いていないことが、最近になって気になってきました。そこで、まずはレベ…