2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ BC 499年、ナクソスはペルシア海軍(その中にはイオーニアのギリシア軍も含まれる)の侵攻を撃退しましたが、この侵攻を主導したミーレートスの僭主アリスタゴラスは自分の責任が問われることが心配になってきました。そして…
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ BC 500年頃、ナクソスに政変が起り、資産階級の幾人かが、民衆派によって国を追われるという事件がありました、彼らはミーレートスの僭主ヒスティアイオスと面識があったので、ヒスティアイオスを頼ってミーレートスに亡命し…
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ BC 6世紀の中頃まで時代を下ります。この頃ナクソスは貴族制の都市国家でしたが、その貴族の中にどうも民衆に対して不正を働いた者、あるいは一族がいたようです。民衆はそのことで貴族に対して憤っていました。その時、リュ…
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ イオーニア人はBC 1000年頃にナクソスに住みついたようです。おそらく、当初は王制をとっていて、それがやがて貴族制に代わっていったと推測します。その後のことで分かっているのは、BC 735年、北のエウボイア島にあるカル…
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ アリアドネーの出来事以降、ナクソスはでは何が起きたでしょうか? 私はそれについての物語を見つけることは出来ませんでした。 そこでナクソスに関係のある神話を広く調べてみると、海の神ポセイドーンが、のちにお妃になる…
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ 前回はアリアドネーが神になる、という結末で話を終えました。ところがこの伝説の元々の姿は随分違うようです。古い伝説を伝えるホメーロスの「オデュッセイアー」では以下のように述べられています。 またパイドレーやプロ…
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ ギリシア神話の世界ではナクソスは、テーセウスがアリアドネーを置き去りにしたところとして、また、そのアリアドネーがディオニューソス神と出会って神の后となったところとして有名です。 (イーヴリン・ド・モーガン作「…
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ ナクソスから話が離れてしまいますが、アローアダイが神々に対して挑戦した物語は、現存するギリシア文学の中で一番目か二番目かに古い「オデュッセイアー」の中でも登場するので、ご紹介します。これは主人公のオデュッセウ…
ナクソス:目次へ ・前へ ・次へ アローアダイというのは、アローエウスという男の息子たちという意味で、具体的にはオートスとエピアルテースという名前の2人です。このオートスとエピアルデースがギリシア本土のアカイア地方からナクソスにやって来て、そ…
ナクソス:目次へ ・次へ ナクソスはエーゲ海の真ん中にある島です。 その首邑ナクソスの町は、小高い山が港のすぐ近くに迫り、その山の周りを白い建物群が取り巻く姿をしています。今回ナクソスのことを調べるためにGoogle Mapを見たところ、ナクソスの町が…
都市一覧へ 1:町の起源 ナクソスはエーゲ海の真ん中にある島です。その首邑ナクソスの町は、小高い山が港のすぐ近くに迫り、その山の周りを白い建物群が取り巻く姿をしています。今回ナクソスのことを調べるためにGoogle Mapを見たところ、ナクソスの町が…
キオス:目次へ ・前へ 前回のお話でキオス産のワインが登場しましたが、キオスのワインは名産として知られていたようです。私はこのブログ「神話と歴史の間のエーゲ海」でいろいろな都市の歴史を調べているうちに、いろいろな都市について、ワインで有名、…
キオス:目次へ ・前へ ・次へ ペロポネーソス戦争の後期に起きたキオスの反乱についてご紹介しましたが、そのネタ元のトゥーキュデュデースの「戦史」には、キオス人の名前が出てきません。それでキオスを主体にしてご紹介しようとすると、個人名での叙述で…
キオス:目次へ ・前へ ・次へ キオスに反乱を勧めた「カルキデウスとアルキビアデース」はその頃どうしていたのでしょうか? アテーナイ軍に海陸を包囲され籠城を余儀なくされているキオスを見て、何かしようとしたのでしょうか? 「(15):キオスの反乱…
キオス:目次へ ・前へ ・次へ 前回の最後で、アテーナイ軍がキオスに上陸し、キオス軍はそれを迎え撃ったのですが、3連敗してキオス市の城壁の中に撤退し、籠城することになったのでした。 この状況のもと、一部の市民の間で、キオスをもう一度アテーナイ…