神話と歴史の間のエーゲ海

古代ギリシアの、神話から歴史に移るあたりの話を書きました。

アイギーナ(1):はじめに

今度はエーゲ海の西側にある島アイギーナを取り上げます。この近くにある有名なアテーナイをなぜ取り上げないかと言いますと、アテーナイの歴史ならばネットに多く存在するからです。私としてはそういう都市は避けて、あまり取り上げられることのない都市についてご紹介していきたいと思っています。

まず、アイギーナの位置を示します。アイギーナはアテーナイの近くにある島です。その島の西側に古代のアイギーナの町がありました。この町は今も存続しており、町の中心は古代の中心とは少しズレています。今は町はエギナと呼ばれています。ここで古代の名前のアイギーナで通すことにします。



現代のエギナの町はこんな感じだそうです。



古代アイギーナの町の遺跡としてはアポローン神殿がありますが、あまり残っていません。



島の反対側にはアフェア神殿があり、こちらはいい保存状態です。


アフェア神殿については昔「ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)」に書いたことがあります。この神殿に祭られた女神アパイアについての考察です。